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- 2025年11月の育ちのこころ ワケありな子どもたち
(ママやパパたちへ) 11月の育ちのこころ…ワケありな子どもたち
10月の育ちのこころで、「人生は楕円級(だえんきゅう)のようだ」を紹介しました。
ラグビーボールは楕円で、どの方向に転がるか、まっすぐ転がると思えば思いもよらない方向に跳ねたり止まったりです。これを、子どもの育ちにたとえました。
楕円級は、「子どもはいっぱい考えている」ことを意味します。
そもそも「楕円級」に思うのは、子どもの思いを受け止め切れていないからかもしれません。
だから、胸に刻んでおきたいことは、「子どもは子どもなりに考えている」こと、そして、「子どものすることにはすべて理由(ワケ)がある」を知ることだと思います。
ワケありな子どもたちとお付き合いするときに大切にしたいことは、「聞く」ことです。
ワケがあるのに、そのワケを聞いてもらえず一方的に従わせられたら、大人だってイヤでしょう。
子どもだって同じです。
つい「教えること」に力を入れがちかもしれませんが、子育てで大事なことは、何よりも「聞く」ことにつきます。
そもそも「聞く」は「聴く」です。「聴く」の漢字には、「心」が入っています。
「キミに心をかたむけるヨ!」が、「聴く」なのです。
さて、その「聴くコツ」をお伝えしましょう。「こどもが話をしたいと思うようになるために」です。
①さあ、何でも話して。ママは全部聞くからね。あなたの味方よ、と受容する態度でのぞむ。
②根掘り、葉堀りうるさく聞くのではなく、ほめたり、はげましたり、よかったわねと肯定的に聞く。
③話の途中で、「ほら、やっぱりママが言った通りでしょ」と横やりを入れたり、ママ自身の考えに引き込むことはしない。
④子どもは、まだ自分の気持ちを十分に表現するだけのボキャブラリーはない。しかし、言葉は不完全でも一生懸命言おうとする気持ちを尊重してあげる。
⑤たとえ表現がつたなくても「バカねえ!」と心を傷つけることは言わず、最後までお話しを聞く。子どもが十分話した、という満足な思いを体験させる。
育児だけでなく、家事も仕事も忙しいでしょう。でも、頑張って聴いてあげてくださいね。
(園長:飯塚拓也)








