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- 2025年9月の育ちのこころ 脱スマホ・脱タブレットを!
育ちのこころ2025年9月号
【ママやパパたちへ】
育ちのこころ…脱スマホのために大切にしたい事
8月の育ちのこころで、「脱スマホ・脱タブレット」として、「メディアの長時間の接触がもたらす影響」について触れました。それは『脳の発達の観点から好ましくない』からです。ぜひ、もう一度読み直してくださいね。育ちのこころ…脱スマホのために大切にしたい事
次は、「『脱スマホ・脱タブレット』はわかったけど、じゃあ何をしたらいいの?」についてです。
人間の育ちの過程で、0~5歳の時期は、最も脳が育つ時期です。5歳で脳の80%以上が育つと言われます。乳幼児期って、本当に大切なんです!
その「脳の育ち」で一番効果的なこととして、文教大学教育学部特別支援教育専修の成田奈緒子教授は、「普通の生活を繰り返すこと」と「親子でたくさん遊ぶこと」が、脳の育ちの重要なカギと指摘しています。
「普通の生活を繰り返す」とは、まず「寝ること・起きること・食べること」が規則正しく繰り返されることです。
乳幼児の生活のリズムは、朝は6時に目覚め、夜は8時に寝るのが理想です。
太陽のリズムに合わせた「昼行性」が、その後の「折れない心」「自ら学ぶ力」につながるのです。
お仕事頑張っていらっしゃるママやパパたちです。「わかっていても…」があるのは承知です。
でも、今の起きる時間を15分~30分早めることからでもやってみませんか?
だって、「早起きが子どもの脳をすこやかに育てる」のです。
そして、5歳までの生活習慣は、それ以降の生活習慣の基盤となるのです。
また、「親子でたくさん遊ぶ」は、「楽しく遊んでいるときには、子どもの五感はフル活動、脳への刺激がいっぱい」につながるものです。
身体を楽しく動かして、思う存分に声をあげて楽しむとき、脳の最も重要な部分の前頭葉が刺激されて発達します。
その前頭葉の発達が、後に「集中力」や「工夫する力」のもととなります。
生まれてから、子どもは、「見て、聞いて、触って、においをかいで、ときには舐めて」刺激を脳に送ります。
また、大好きなママやパパと触れ合って、じゃれついて、遊ぶことで、脳はぐんぐん育っているのです。
だから、無理に遊びを教えようとか遊ばせようとかなんてしなくてもよろしい。
身体をぴったりくっつけて、じゃれ合って、笑ったり、思う存分身体を動かせばよいのです。
ね、「普通の生活を繰り返すこと」と「親子でたくさん遊ぶこと」で、脱スマホ・脱タブレットを試みましょう。
ぜひやってくださいね。そして、最後の一言です。
それは、「普通の生活を繰り返すこと」と「親子でたくさん遊ぶこと」は、『タダ』です!
[園長 飯塚拓也]








