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- 2025年8月の育ちのこころ 脱スマホ・脱タブレットを!
育ちのこころ…脱スマホ・脱タブレットを!
7月の育ちのこころの終わりに、デジタルが進む社会のことについて触れました。
「芋こぎ」をたとえとして、「人は、人の中で人になる」ことの大切さを伝えましたが、その反面、スマホやタブレットなどが子どもの身近なものになることで、「子どもはデジタルの間で子どもになる」なんてことにならないようにと結びました。
「親子の関係性を希薄化するもの」の資料を一緒に配ります。この夏にぜひお読みください。
とっても大切な文章ですから、ママだけじゃなくてパパや家族の皆さんでも読んでほしいです。
インターネットが普及して、便利な世の中となりました。その反面、「インターネットは強い毒性を秘めている」ことを忘れてはいけないと思います。
「大人にだって悪影響はたくさん出ていて、注意持続時間が極端に低下してしまうこと、自尊心が低く、不安・抑うつ傾向が高い、共感性や情動制動力が低くなることなどが証明されている」は、パソコンに向かう時間が長い自分にも「確かにそうだと」とうなずけます。
学校ではタブレットを授業に取り入れることがブームのようになっていますが、早くもタブレットを使った授業の弊害が全国各地で指摘されています。タブレットの導入が学力低下を招くだけでなく、タブレット操作が早い子と苦手な子との間の学習力の格差の原因となってしまっているという、学習以前の問題まで指摘され、それが不登校の一因にもなっていると聞くと、これは深刻な問題だと思わざるを得ません。
あまり知られていない話ですが、パソコンの概念を市場に普及させ、iPhoneやiPadを世に送り出したアップルの創業者のステーブ・ジョブズは、自分の子どもにはiPadを使わせませんでした。それは、iPadが持つ中毒性の高さや脳への影響に気づいていたため、子どもたちのハイテク機器の利用を制限していたからといわれています(それなのにiPhoneやiPadを開発し販売し続けるのですが)。
子どもの脳の発達への悪影響をステーブ・ジョブズは気がついていたことは、私たちが忘れてはならないことです。今こそ、子どもからスマホやタブレットを遠ざけなければならないと思います。
もう一度、家庭での毎日について振り返ってください。
「ベビーカーを押している親が子どもの手を引いて散歩している親が、わが子の視線や行動には目もくれず、一心にスマホの画面を見入っている姿。食事の時に、それぞれがスマホやゲームに夢中になっている姿。など」。まずはここから直しましょう。そして、親子の関係を少しでも深めましょう。 (園長:飯塚拓也)