育ちのこころ2025年2月号
 【ママやパパたちへ】育ちのこころ
幼児期は「根っこの時期」です
 

1月号でお伝えした「毎日1回は『誉めて』あげよう」はできていますか?

どんなことでもいいのです。

毎日必ず子どもを誉めてあげてください。

「大好きよ」と言ってあげてください。(ドロシー・ロー・ノルト さん)

誉められたときの子どもの表情や、「大好きよ」って言ってもらえたときの子どものしぐさはどうでしたか?

くすぐったいような、嬉しいんだけどちょっとテレちゃう表情だったら、大成功です(あえて無視もある)。

それは、子どもの心に響いている証拠だから。

そして、心に響くということは、心に貯金となっていることです。「大好き貯金」ができているのです。

そう、幼児期には「大好き貯金」をたっぷりと蓄えてあげましょう。

なぜなら、それが、子どもが大きくなって自分の足で歩きだすときの勇気のもとになるからです。

違う言葉で言うと、「生きる力は、幼児期にこそ育まれる」です。

つい、あれができた、これができたと目に見えるところに子どもの育ちを見がちです。

でも、実はそうではありません。幼児期の子どもの育ちは、目に見えないところでこそ、なのです。

1本の木が嵐に耐えて立ち続けることができるのは、その何倍もの根を地中に張り巡らせているからです。

立派な木ほど、根っこは長いのです。

だから、幼児期の子育ては、いかに根っこを張りめぐらすかにかかっているのです。

根っこをはりめぐらすとは、子どもの内に自己肯定感を高めることです。「ボク、生まれてきてよかった。ワタシ、みんなから愛されてる」の確かな実感です。ウェルビーイングの根幹の部分です。

ネ、「大好き貯金」は、ここに効くんです。

また、幼児期は文字数字の概念を感じる時期で、それは遊びと絵本で養われます。文字数字の取得は小学校からで大丈夫。小学校の先生たちとは、そのように連携しています。

つい、あれもやらせ、これもやらせとなりがちです。でも幼児期はそうではありません。幼児期は根っこの時期と心得ましょう。

参議院議員で前沖縄北方大臣の自見英子(じみ はなこ)さんは、小児科のお医者さんです。自見さんが高校生だった時に、アメリカのキャンプに参加するツアーがあって、ツアーのリーダーを私がした関係でつながりをいただいています。自見さんが私に言ってくれた言葉が、「幼児期には、外遊びをたっぷりと」です。だから、いっぱい遊ばせようね。そして、「根っこは目には見えない」と心得ましょう。  (園長:飯塚拓也)



 
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