育ちのこころ2024年2月号
 【ママやパパたちへ】 2月育ちのこころ
『愛』がイチバン
 
 
1か月遅れの「明けましておめでとうございます。」です。そして、その「おめでとう」について、想いを深めたいと思います。
日本語の「おめでとう」には、「愛」が含まれています。「愛(め)でる」がそれで、そこに「お」が付くことで「おめでとう」となるのです(日本語ってホントに美しい言語だなぁ)。
「愛をもって一年を始める」、これが日本語の「明けましておめでとうございます。」なんです。
12月の園からこんにちはで、子どもたちに「well-being」=「自己肯定感」をもたらすことの大切さを書きました。これについてはこれから書いていきたいと思っていますが、まず、『「well-being」=「自己肯定感」の基礎は「愛」である』ことをお伝えしたいのです。
テレビのコマーシャルで、「愛がイチバン~」と流れています。それがお金を貸すコマーシャルであることに苦笑いですが(だって、借りたお金を返す時に、そこに愛はあるんか?と思いますので)、「愛がイチバン」は言い得て妙と思います。
子どもの育ちにおいて、何より一番大切なことは「愛」なのです。
赤ちゃんが生まれたご家庭に園からプレゼントする本が、「3歳までの かわいがり 子育て」です。
著者の佐々木正美先生(児童精神科医)は、この本の扉にこんな言葉を記しています。
    生まれてから3歳までは子どもの心の「土台」を作る時期。
  
土台がしっかりしていると、ちょっとのことでは倒れません。
「かわいがり子育て」の基本はたくさん甘やかして、かわいがること。
子どもの望みに、できるだけたくさん応えてあげてください。
「大切にされている」という安心感や自己肯定感が
自立する子、キレない子を育てます。
子どもだけでなく、お母さんもお父さんも
みんなが幸せになる子育てです。

この佐々木先生の言葉に触れるとき、「やっぱり、『愛がイチバン』なんだね」って確認できますね。
日本には大きくわけて二つの子育ての考えがあるように思います。
その一つは、「早く教えていろいろと身につけさせた方が成長する」という考えです。
でも、待ってほしいのです。「子どもは人間」だということを忘れていないかな?そして、そこには「育ちには順番がある」を忘れていないかな?があります。
脳科学の発達に伴って、「育ちのメカニズム」が明らかになってきました。それが、「心が育つ」ことの大切さです。佐々木先生の「土台がしっかりしていると、ちょっとのことでは倒れません。」が、それに共鳴します。
「就学前には、心の育ちを第一に」という、もう一つの子育てを大切にしましょう!

                                                       (園長:飯塚拓也)
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