育ちのこころ2023年2月号
 【ママやパパたちへ】 2月育ちのこころ
「幼児期に何を積み重ねる?③」
 
「ペリー就学前プロジェクト」から、改めて、幼児期に「非認知能力」を高める大切さを教えられました。最後は、「親が非認知能力を伸ばすためにできること」に触れてみましょう。
「非認知能力」を育むうえで特に大切な6つのポイントとして、
①親子のスキンシップや甘えなどを通して、心の安心基地を作る。
②子どもの個性(その子らしさ)や主体性(自己決定)を大切にする。
③子どものがんばっている姿をほめ、小さな成功体験を大切にするなど自己調整力を育てる。
④多様なあそび体験を通して、好奇心を持ったり、夢中になる経験をする。
⑤外あそびを通して、多様にからだを動かしたり、自然にふれたりする経験をする。
⑥絵本の読み聞かせを通して、コミュニケーションや言葉への興味を大切にする。
があげられています(「非認知能力を伸ばす遊びのレシピ」大豆生田 啓友著 より)。
ぜひこの6つのポイントを繰り返して読み、また、ご家族でも共有してくださいね。
この「家族みんなで共有する」もとっても大事です。ママとパパが違う方向をむいていたら効果は半減するし、子どもは混乱しますから。
この6つのポイントって、「なんだ、そんなことなの?」って思うかもしれません。
そうなんです。「えっ、たったそれだけ?」が、「非認知能力」を育むキモなんです。
「スキンシップ」は、親ができる最強の手段です。スキンシップで子どもは「安心」を得、「安
心」が基礎となって、自分をコントロールする社会性やストレスへの耐性を高めます。
また、「安心」は、感情のコントロールをつかさどる「脳の前頭前野」の発達をうながします。
自制心が鍛えられると、人生は大きく変わることになるでしょう。
遊びの中にはたくさんのルールがあります。
遊びが広がるということは、子どもの中に「ルー
ルを守り、みんなと作り上げる力」を鍛えることにつながります。
そして、「オープンエンドの遊び」です。
オープンエンドとは、「終わりがない」ということ。竜ケ崎幼稚園には「積み木の部屋」があっ
て、完成し、納得がいくまで継続して遊べる環境となっています。まさに、「オープンエンド」で
す。
子ども自身が作り出す遊びには、終わりがありません(終わりが曖昧といってもいいでしょう)。
この「終わりのなさ」こそ、創造性や社会性のもとになることが最近わかってきたのです。
そしてそして
、です。この6つのポイントをすることは、「お金がかからない」でしょう。早期
教育に血まなこになってお高い月謝を払うことよりずっとお得で効果的では?って思います。
ね、みんな毎日元気に、竜ケ崎幼稚園での生活を楽しもう!これで十分です。(園長:飯塚拓也)
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