育ちのこころ2023年1月号
 【ママやパパたちへ】 1月育ちのこころ
「幼児期に何を積み重ねる?②」
 
12 月の「園からこんにちは」に続いて、1 月も「ペリー就学前プロジェクト」について書い
てみたいと思います。なぜ「ペリー就学前プロジェクト」を?
それは、40 年にわたるペリー就学前プロジェクトで、「幼児期に『非認知能力』を高めると、
大人になってからの人生の幸福度が上がる」ことがわかったからです。
ペリー就学前プロジェクトで行われた教育は、こんな内容でした。
平日の午前の2 時間半、教師1 人につき生徒5.7 人の少人数制で教育が提供されました。
内容は、子どもの年齢と能力によってグループを構成し、特に非認知能力を育てることに重き
をおいて、子どもたちの自発性を大切にする活動を中心に行っていたそうです(今で言うところ
の「アクティブラーニング」に通じるものです)。
子どもたちは、自分で遊びを計画し、実際にやってみて、「もっと面白くするにはどうすればい
いかな?」と考え始めました。
そして、教員は、考えている子どもたちを見守り、サポートし、あるいは遊びを面白くするヒ
ントをあげる程度の指導にとどめたそうです。
「子どもたちの自発性」を重んじて、伸ばすためには教えすぎないように、関りを最小限にし
たということです。また、教師が意識したのは、子どもたちが「遊びを自分自身で考えて、展開
したと感じる」ような関わりでした。
もう一つは、活動の終わりには「ふりかえり」で締めくくるようにしたことでした。子ども自
身が考えた遊びを実践して、毎日復習する時間を持ちました。「ふりかえり」は集団で行い、集団
で行うことで、子どもたちは重要な社会的スキルを身につけたと言われています。
さらに、親に対して、週に1 回のペースで専門家の家庭訪問が行われ、家庭での子どもへの声
かけの仕方や、親のメンタルケアが行われたようです。
ペリー就学前プロジェクトをまとめると、「少人数制」「自発性を大切にする活動」「子どもが
自分で考えることを大切にする」「見守り」「最小限のアドバイス」「子どもが自信をもてるよう
に」「集団の中で発言する力」「家庭と一緒に取り組む」でしょう(これって、まさに竜ケ崎幼
稚園の教育保育そのもの!)。
つい、「あれもやらせ」「これもやらせ」と、子どもが幼いときから認知能力の詰め込みに
やっきになりがちです。でも、「人生の基盤となる幼児期に何を積み重ねるの?」の答えは、
もっと違うところにあります。
それを、ペリー就学前プロジェクトから私たちは教えられるのです。
(園長:飯塚拓也)
紹介MOVIE

カテゴリー(バックナンバー)

Top