7月の育ちのこころ
「子どもの育ちを考えよう①」
説明文が入ります
三歳の子の一日は、おとなの十五日分。
六歳で七日分―。といわれています。すごいでしょう。
これを爆発的成長、加速度的成長(アクセラレイション)といいます」
(「ごらん、幼児のこの“いのちの爆発”を」青木敬和著より)

ママのお腹に宿った「ちいちゃないのち」が、ぐんぐん大きくなっていく。
その「いのちの育ちの感動」を、実にステキに描いている言葉です。
青木敬和先生は、茨城県鹿嶋市にある鹿島幼稚園を開設し、すばらしい幼稚園をお作りになった先生です。その長い園長生活の中で出会った子どもたちから知ったことを、一冊の本にまとめられました(私は青木先生を師匠とひそかに仰いでいます)。

皆さんの子どもは今何才でしょう。お子さんの年齢を、この青木先生の言葉に重ねてみませんか?
たまご組の子どもたちの一日は、なんと、おとなの三十日分ですって!
すみれ組の子どもたち一日は、おとなの十五日分!
そして、小学校入学前になる、卒園のころのほし組の子どもたちでも、おとなの一週間分を一日で過ごしているのです!
だから、乳幼児期って、大事なんです。

乳幼児期は人格形成の基礎を作る時期なのですが、そこで注目したいことは「子どもたちは、人格形成を、爆発的・加速度的に、猛スピードで作っている」ことです。
ですから、決して乳幼児期の一日を軽んじてはなりません。
子どもたちの一日一日はとっても貴重で、かけがえのないものなのですから。
でも同時に、そこで決してあせってはなりません。また、「効果的」を求めてもなりません。
つい、大事な幼児期だからと知育玩具などに走ったり、早期教育に頼ってしまいますが(実際、「今のうちから始めた方がいいですよ」と業者が売り込みに懸命なのですけど)、それこそ「あせること」であり「効果を求める」ことなのです。
子どもの育ちには順番があります。お家を建てる時には、まず基礎をしっかり固め、次に柱を建て、そして1階2階と建てていくでしょう。子どもの育ちも、それと同じです。

「遊びと絵本を中心にし、キリスト教保育でこころを育てる乳幼児期」が、竜ケ崎幼稚園で子どもたちが過ごす日々の中身です。この子どもたちの毎日を、あったかい気持ちで包んであげてくださいね。
今年度も、子どもの育ちをご一緒に考えましょう。
[園長:飯塚拓也]
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