11月の育ちのこころ
「ボクはボクが好き‼ 自己肯定感を育もう③」
国際的な評価の中で、「日本の子どもたちは、自己肯定感が低い」との指摘があります。日本は先進国の一つであり、経済的にも文化的にも優れている国の一つにもかかわらず、日本の子どもたちは自分を肯定的に受け止めていないのです。これは、大変残念なことで、そして大きな課題だと思います。
ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサは、「愛の反対は、憎しみではなく無関心」と指摘して、こんな言葉を残しています。
「いま着ている物より、もっといい物が着たい。
今日の食事より、すてきな食事がしたい。
現在のこの家より、もっと広い所に住んでみたい。もっと、もっと、いい暮らしを。
そのことが、父親の頭の中にいっぱい。そのことが母親の頭にいっぱい。
子どもに友だちがひとり増えたことを知らない。
もうひとりの子どもが、新しくおぼえた遊びを知らない。
ふたりの子どもも話さない。四人とも、それぞれの時間が増えていく。
その分、向かい合うお互いの時間が減っていく。
いちばん身近にいる人の本当の痛みも、喜びも、苦しみも、気がつかなくなっていく。
いつもすぐ近くにいる人の、本当の姿が見えなくなっていく。」
生活のことは、確かに大事でしょう。日々の暮らしを守ることや子どもが大きくなったときのための将来への備えは、それもまた親の責任です。同時に、「でも、今、子どもは何を願っている?」も、大事なのです。
「子どもに絶対言ってはならない『全否定3要素』」の紹介を続けましょう。
一つ目は、「人格否定」でした。今回は、それに続く「能力否定」です。
「能力否定」を、具体的に挙げてみましょう。
頭が悪いね。あなたには無理だよ。できっこない。運動神経ゼロだね。算数が苦手だね。
字が下手だね。足し算もできないの?お箸もまともに持てないの?
こんな字も読めないの?片付けもできないの?妹にできて、なんであなたにできないの?
弟を見習いなさい。1年生になって、そんなこともできないの?
これらの言葉を、なぜ言ってはいけないのでしょうか。
それは、子どもの中に「自分は○○ができない」と思い込みとなってずっと残るからです。能力を否定されて、それで果たして「ヤル気」は起きるでしょうか。「やりたくない。だって上手くできないもん。」、これは正直な気持ちです。
この文章を読んで、思い当たることがあり、まるで自分に向けて言われてるみたいと思われるかもしれません。ごめんなさい、追及するつもりはありません。「まだ間に合いますよ」と、書かせていただいています(わが子の子育てへの反省も込めて)。まだ、まだ、間に合います。
〔園長:飯塚拓也〕
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